ナゾロジー大倉康弘公開日 2021/7/4(日)
https://nazology.net/archives/91998
空気中には水分が含まれており、特殊なデバイスによって抽出できます。
スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETHZ)機械・プロセス工学科に所属するイワン・ハエハラー氏ら研究チームは、外部電源を必要としない飲料水抽出装置を開発しました。
彼らによると、新しい装置は空気から飲料水を24時間生成し続けられるとのこと。
研究の詳細は、6月23日付の科学誌『Science Advances』に掲載されました。
目次
空気から飲料水を生成する
外部電源なしで24時間稼働する飲料水生成装置
■空気から飲料水を生成する
Credit: Iwan Haechler(ETHZ)_Harvesting drinking water from humidity around the clock(2021)
空気中の水分を集めて飲料水を生成すること自体は、特に新しいアイデアではありません。
しかし従来の生成方法のほとんどは、外部電力や昼夜の温度変化を利用してきました。
つまり水を得るには、外部エネルギーを絶えず供給するか、そうでない場合には生成する時間帯が限られていたのです。
これでは遠隔地や発展途上国の飲料水生成の高い需要を十分に満たせません。
そこで研究チームは、外部電力を必要とせず、24時間飲料水を生成できる装置を開発することにしました。
■外部電源なしで24時間稼働する飲料水生成装置
寒い冬には、室内の窓ガラスに水滴が生じます。これは結露と呼ばれる温度差による現象です。
新しい飲料水生成装置では、大きな箱の中に結露を生じさせることで飲料水をつくります。
Credit: Iwan Haechler(ETHZ)_Harvesting drinking water from humidity around the clock(2021)
このプロセスは、「箱の上部に設置された大きな円錐形のコーン」と「箱の天井であるガラス板」によって生じます。
まずコーンは放射シールドとして機能し、コーン下のガラス板に加わる太陽光や熱を低減。
またガラス板は特殊なポリマーと銀の層でコーティングされており、太陽光を反射します。
加えて周囲の熱も捕捉し放出できます。
研究チームによると、特定の赤外線波長で放出するため、「大気を通過して宇宙空間に直接放出される」とのこと。
これにより、ガラス板は外気温よりも15℃低くなります。
そしてこの温度差がガラスの下側(箱の内側)に結露を生じせます。
さらにガラスの内側には超撥水コーティングが施されており、水滴がしたたり落ちるのを促進。
結果として、箱内下部に設置された回収装置に飲料水がたまります。
Credit: Iwan Haechler(ETHZ)_Exploiting radiative cooling for uninterrupted 24-hour water harvesting from the atmosphere(2021)
今回の実験には幅10cmのガラス板が使用され、1日あたり4.6mlの水を集めることができました。
スケールアップした場合、1m2で1日あたり約1.3Lの水が得られるとのこと。
もちろん、他の生成装置であればもっと多くの飲料水を集められます。
ただし、外部電力なしで24時間水を生成し続けられるのは、この新しい装置だけであり、重要なメリットと言えるでしょう。
今後チームは、装置のスケールアップを目指して調査と研究を続ける予定です。
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参考文献
A New Condenser Can Harvest Drinking Water from the Air 24/7 https://interestingengineering.com/a-new-condenser-can-harvest-drinking-water-from-the-air-24-7?utm_source=rss&utm_medium=article&utm_content=24062021
元論文
Exploiting radiative cooling for uninterrupted 24-hour water harvesting from the atmosphere https://advances.sciencemag.org/content/7/26/eabf3978
趣味の工作ワロタww
そんだけ大きなもん何千万円も
掛けて作るなら太陽電池パネルで
チラーユニット駆動して結露水生成
した方が恐らく3桁安上がりだよwww
非電化冷蔵庫と同じ原理だな
大気を通過して直接宇宙空間へ放出とか怪しすぎるわけだが、これサハラ砂漠でも機能すんの?
こういう類は、サバイバルグッズで既にある
透明なボウルを伏せて泥からの水分をキャッチして水にするヤツとか
朝露じゃないの?これw
この技術なら砂漠のような超乾燥地帯でも使えそうだが
はたしてどれだけ空気中から水を搾り取れるのだろうか
夜露からはかなり取れそうだが
だよなw
砂漠地帯でも空気中から水採取する機械は機能するぞ
海の真ん中とか、救命ボートにひとつどう。
なるほど、離島や高山には良さそうだね
砂漠には空気中の水分を
全身で捉えて水を飲む虫がいる
そんなトカゲもいたはず
それだよな
溜まった水を捨てるだけでいい、電気も薬剤も要らずに使い続けられる除湿器
これはなかなかに価値があるのでは?
霧吹きで周りをちょっと湿らせてやればよい
夏の昼間でも集められるってことでしょ
しかし砂漠とかで使えて欲しい
そうだ
除湿機を動かし続けると結構な電気代がかかる
おもった。これで部屋を作ればエアコンいらずだね。
壁の結露が気になるけど。
海水淡水化のコストは1990年から2016年において3分の1になり、
2030年においてはさらに3分の1になると予想されている
食事しないと電源切れるぞ
おじいちゃん、さっき食べたばかりでしょ!
無電源で35℃が20℃になりエネルギーが宇宙へ放出できるなら
無電源で排熱のないクーラーができてしまう
俺もそう思った
だよな
日本の都市部のヒートアイランド現象が緩和する
貯まった水は日没後と日の出前にに散水すれば良いし
漂流しなくても、水があると便利だし
元スレ:https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1625421139/
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